蒲谷敏彦KOREA REPORT 8月号  

KOREA REPORT (8月号)

―― 明解アダルトな韓国ドラマ (前編) ――


宮城沖地震が大変だと思っていたら、台風10号による北海道の被害が今度は大変だと報道されています。富良野でメロン栽培をしている知人は、風がそうひどくなくてビニールハウスも無事だったので事無きを得たようです。

英国ではイラク戦争突入のキーポイントになった大量破壊兵器が存在するかどうかに言及したケリー博士が自殺し、こちら韓国では北朝鮮に不正送金をしたときの中心人物であった鄭夢憲(チョン・モンホン;韓国サッカー協会会長の鄭夢準(チョン・ムンジュ)氏の兄)現代グループ会長も自殺して、それぞれの疑惑は闇の中に沈むのでしょうか?

 

暗いニュースが韓国にも日本にも溢れる中、梅雨はいつ明けたのか判らないうちに晩夏になり、吹く風に何かしら秋の気配を感じれば、その風に早くも赤トンボが舞っているソウルから

残暑お見舞い申し上げます。

 


携帯電話今昔(左;3年前、右;現在)

 

さて、先日思い立って夏休みで日本へ一時帰国する間に私の携帯電話をリニューアルしました。韓国でも携帯電話は必需品でかつ日に日に進化しています。私の携帯電話は3年前のもので日本のより小さくて良いんですが、通常の通話とメール(もちろんハングル)しかできません。まあ、それはそれで生活には不便はありませんが、最新流行は日本と同じように無線インターネット接続、カメラ付きでカラー液晶です。そんな最新型に替えようかとも思いましたが、猫に鰹節でなく、猫に小判になりそうなので止めて、本当にリニューアルしました。

 

こんなのあったらいいなぁを実現する韓国では、既存の携帯電話の外部ケースやボタンだけ新品にしてくれるサービスがあります。もちろん有料ですが、私のいつも使う機能ボタンのメッキが剥がれていたり、昨年真夏の車の中に閉じ込めたので本体ケースが曲がって、バッテリーとの間に隙間が出来て時々接触不良で勝手に電源が切れたり(そのためセロテープ(韓国ではセロテープでは通じなくて、スコッチテープという)でバッテリーと本体を止めていた。情けない!)していたのが新品同様になりました。

 

秋になると蚊が出てくるソウル(KOREA REPORT 02年釜山アジア大会観戦記中編参照)ですが、今年は日本から電子蚊取り線香を持ってきたので大丈夫。でも先日韓国の中央新聞で、以下のような蚊を退治する携帯電話の音を開発したと知りました。どこまで携帯電話は進化するんでしょうね。そのうち綺麗なお姉さんが寄って来る携帯電話の音なんかが開発されたら、絶対ヒットですね。(水着が透けて見えるメガネくらい怪しいけど)

 

『 蚊を退治する携帯電話の音を開発したIT会社「大儲け」

  先月10日からSKテレコムの無線インターネットを通じてサービスされている「蚊を追い出す携帯電話の音」が大人気を博している。

  ドーツモバイルが提供している同サービスは最近、1日平均およそ1万件がダウンロードされている。人気ゲームの約30倍だ。ダウンロード1回当たり3000ウォン(約300円)。これによって、ドーツモバイルは月7億ウォン(約7000万円)くらいの収益をあげるものとみられる。

  同社のジ・サンチョル社長は「湿度の高い日本など、蚊の多い地域の情報通信企業と技術輸出の契約を進めていたが、成立段階にある」と話した。

  人の血を吸い込む卵をはらんだメスの蚊が嫌う音を出すのがポイント。人の耳には、微かに「ぴー」という音だけが聞こえる。

  ジ社長は「釣り人向けに、魚を呼び集める携帯電話音の技術を開発し、現在性能を試験中」とし「来月にサービスを始める計画」と話した。

 

 大ヒットといえば、NHKのBS2で韓国ドラマ『冬のソナタ(韓国名;キョウル ヨンガ(冬の恋歌))』が大ヒットらしい。松山に本社を置く丸三書店の今週のベストセラーでも書籍版『冬のソナタ NHK出版』は、『ばかの壁』を抑えて堂々2位だそうです。

 

高校の同級ユジン(女の子)とチュンサン(男の子)は初恋をした。冬の春川(チュンチョン)で淡い初雪のような恋愛時代を楽しんでいた。大切な約束をしていたデートに向かう途中、チュンサンはトラックに轢かれて亡くなってしまう。悲しみに暮れるユジン...

そして時は経ち、同じ同級生のサンヒョクと婚約をしたユジンの前にチュンサンそっくりの米国帰りのミニョンが現れる。謎に包まれた初恋相手そっくりの男性に次第に惹かれてゆくユジン。彼は昔の恋人ではないのか? それともやはり別人か? 婚約者と初恋の人の間で揺れる女心。謎は謎を呼び、ロマンはロマンを呼ぶ、韓国ドラマの王道です。20回完結でもう、17回まで放映されました。感動の最終回(9月4日(木)夜10時〜)は是非お見逃しなく。

 

韓国では初雪の時一緒に居たカップルは幸せに慣れるというジンクスがあるそうで、このドラマの主人公ユジンとチュンサンも初雪の日にデートしようと約束していた(その日に交通事故になったけど)んですね。このドラマ以降冬になると携帯電話で初雪が降ると呼び合って飛び出して行くカップルが急増したそうです。

 

どこがアダルトなんだとお叱りの声が聞こえてきそうですが、

非常に中途半端に今回のKOREA REPORTはお終いにして、

アダルトな心はまた次回の心だぁ。

それではまた次回お話しましょう。

 

              ソウルより 蒲谷敏彦

 

おまけ;犬肉料理

これまで散々KOREA REPORTでも犬肉料理の話題を提供してきましたが、まだ正式にお見せしていませんでしたね。

 


ゴム手袋で犬肉を捌くところがなんともなんとも

 

本日、日本から友人が来ましたので行ってきました、犬肉料理店に。夏はこれに限ると犬の万年筆(オス犬の何ですな...男性には随分良いと聞きます。)から始まって、犬尽くしでした。韓国料理にはニンニクは欠かせませんが、犬肉料理のときは特別でニンニクを使いません。ニラやネギを合わせます。また、犬肉は体を暖めるので、酒はビールではいけません、韓国焼酎(ソジュ)ですね。(鰻と梅干がダメなように)

昔はエアコンもなく、暑い夏の日に男の人が集まって上着は脱いでパンツ一枚になって汗だくで犬鍋を食べたそうです。

(想像できるでしょう。)



これが噂の万年筆(犬のペニス料理)

             
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